神戸展のために描いた新作などが並ぶ会場=神戸市東灘区向洋町中2、神戸ゆかりの美術館
神戸展のために描いた新作などが並ぶ会場=神戸市東灘区向洋町中2、神戸ゆかりの美術館

 絵本、絵画、音楽に舞台美術と幅広く活動するアーティスト荒井良二さんの画業を振り返る作品展「new born 荒井良二 いつも しらない ところへ たびする きぶんだった」(神戸新聞社など主催)が11日、神戸市東灘区向洋町中2の神戸ゆかりの美術館で開幕する。10日、内覧会があり、絵本原画や造形作品など約400点が披露された。

 荒井さんは2005年に日本人で初めてアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞。初めて目にする景色への感動を本や音楽の中に閉じ込め、ジャンルの垣根を越えて創作してきた。今回はこれまでの作品を再構築、手書きの解説文が添えられ、まるで荒井さんの頭の中をのぞくかのような構成になっている。