2020年に南北非武装地帯で韓国側が行った遺骨発掘(韓国政府提供・聯合=共同)
 2020年に南北非武装地帯で韓国側が行った遺骨発掘(韓国政府提供・聯合=共同)

 【ソウル共同】韓国国防省は15日、北朝鮮との軍事境界線がある非武装地帯(DMZ)で、2022年から中断していた朝鮮戦争(1950~53年)の戦死者の遺骨発掘事業を再開した。「戦死者の遺骨を家族や祖国の元へ返し、DMZを平和地帯に変えるための措置だ」とした。李在明政権は南北間の緊張緩和を掲げている。

 南北は2018年9月の軍事合意で遺骨発掘を共同で進めることで合意した。その後、北朝鮮が応じなくなり韓国側が単独で進めてきたが、南北間の軍事的緊張が高まったことを受けて中断していた。

 発掘を再開したのは境界線に近い江原道鉄原郡にある朝鮮戦争の激戦地、白馬高地。