尼崎市の事件・事故
尼崎市の事件・事故

 尼崎市若王寺1の民家で、住民の森松嘉親さん(83)が近くに住む女に刃物で切りつけられ死亡した事件で、女が包丁2本を凶器として使用したとみられることが13日、尼崎東署への取材で分かった。森松さんの悲鳴を聞いた妻(81)が女から包丁1本を取り上げたが、女はその後、別の包丁で森松さんの首を切りつけていた。

 殺人未遂容疑で現行犯逮捕された無職明石愛花容疑者(23)=同市若王寺1=は容疑を認め「その人を倒さないといけないと思った」と供述。同署は計画的な犯行の可能性もあるとみて調べる。殺人容疑に切り替えて14日に送検する方針。

 事件は12日午後1時半ごろ発生。同署員が通報で駆けつけたところ、1階の居間で、血を流した状態で倒れている森松さんの首を明石容疑者が切りつけていたという。森松さんはまもなく死亡が確認された。

 同署によると、森松さんの悲鳴を聞いて駆けつけた妻は、明石容疑者から包丁を取り上げた際、右手にけがを負ったが、軽傷とみられる。妻はその後、近隣住民に110番を依頼した。