18日、ガザ南部ハンユニスで人質の遺体を捜索するイスラム組織ハマスの武装メンバーを見守るパレスチナ人(AP=共同)
 18日、ガザ南部ハンユニスで人質の遺体を捜索するイスラム組織ハマスの武装メンバーを見守るパレスチナ人(AP=共同)

 【エルサレム共同】イスラエル首相府は19日、ガザの和平計画「第1段階」の合意に基づきハマスから人質2人の遺体が返還されたと発表した。これで計12人が引き渡され、ガザに残るのは16人。停戦はおおむね維持されているが、イスラエルは迅速に遺体返還を進めるよう圧力を強めており、先行きはなお予断を許さない。

 イスラエル首相府は18日、ネタニヤフ首相がガザ最南部のラファ検問所について「追って通知があるまで」開通しないように指示したと発表。ハマスに管理下にある人質遺体の返還を迫った。

 ハマスは、ラファ検問所が引き続き閉鎖され、治療のために負傷者や病人がガザから出ることが阻止されていると批判した。