一般の人たちが自分の写真を提供するカプセルトイ「赤の他人の証明写真」。日経MJでも登場初期に紹介したが、いつの間にかその人気がさらに高まっている。提供者は600人を超え、卒業写真やお見合い写真バージョンも。一見するとわけがわからないこの商品。どんな人が企画し、誰が写真を提供しているのだろうか。
9月中旬、「ヴィレッジヴァンガード 渋谷本店」(東京・渋谷)を訪れると、一風変わったカプセルトイが置かれていた。一般人の証明写真がランダムに入った「赤の他人の証明写真」や、他人の飼い犬の証明写真が入った「赤の他人のトイプードルの証明写真」--。他にも、おじいちゃんのプリントシール画像を印刷した「じじプリ」などがある。
これらは全て、たきびファクトリー(東京・新宿)が手掛ける「奇人クラブ」シリーズの商品だ。企画しているのは、同社代表の寺井広樹さん。発案のきっかけは自身の何気ない体験だったという。