会談する高市首相(左)と韓国の李在明大統領=30日、韓国・慶州(共同)
 会談する高市首相(左)と韓国の李在明大統領=30日、韓国・慶州(共同)

 【慶州共同】高市早苗首相は30日、訪問先の韓国南東部慶州で李在明大統領と初めて会談し、首脳の頻繁な相互往来「シャトル外交」を積極的に推進していくことで一致した。立場の異なる諸懸案を双方のリーダーシップにより管理し、両国関係を未来志向で安定的に発展させる方針も確認。現下の戦略環境を踏まえ、米国を含めた3カ国連携の重要性を共有した。

 日韓両国は今年、1965年の国交正常化から60周年の節目。両首脳は関係改善をさらに進める姿勢を示した。

 首相は会談冒頭、日韓関係について「未来志向で安定的に発展させていくことが有益だと確信している」と強調。「日韓は互いに重要な隣国だ。日韓、日韓米連携の重要性は一層増している」と訴えた。

 李氏は、国際情勢や通商環境が激変する中で日韓両国は「いつにも増して未来志向の協力を強化しなければならない」と指摘。日本初の女性首相であることに言及し「格別の意味があり心からお祝いする」と述べた。

 両首脳は中国、北朝鮮、ロシアの関係強化を含む地域情勢なども意見を交わしたとみられる。