サイバー攻撃を受けた通販大手アスクルに関し、「ランサムハウス」と呼ばれるロシア系のハッカー集団が、インターネットのダークウェブ上に犯行声明を出したことが30日、セキュリティー関係者への取材で分かった。大量のデータを盗んだと主張している。
セキュリティー会社S&Jが確認した。三輪信雄社長によると、このハッカー集団は企業から情報を盗み脅迫する手法を使い、近年、活動が目立っているという。
ハッカー集団は声明で、1・1テラバイト分のデータを盗んだことを示唆している。
アスクルは19日にコンピューターウイルス「ランサムウエア」を検知。物流機能など感染の疑いがあるシステムを切り離して受注を停止した。傘下の物流企業にも障害が出たため、配送を受託する良品計画などのオンラインストアも停止している。
ランサムウエアを巡っては、アサヒグループホールディングスが攻撃を受け、9月にシステム障害が発生。事業に大きな影響が出ている。

























