31日の東京外国為替市場の円相場は、1ドル=154円台前半で取引された。

 午後5時現在は前日比87銭円安ドル高の1ドル=154円30~32銭。ユーロは19銭円安ユーロ高の1ユーロ=178円44~48銭。

 日銀が前日の金融政策決定会合で政策金利の引き上げを先送りした一方、米連邦準備制度理事会(FRB)による今後の利下げ期待が後退し、米長期金利が上昇した。日米の金利差がなかなか縮まらないとの観測が強まり、円を売ってドルを買う動きが優勢だった。

 市場関係者は「日銀による次の利上げまで、まだ距離があることが意識された」と話した。