宝塚市の民家で2020年6月、母と弟、祖母の3人にクロスボウ(洋弓銃)を撃って殺害し、伯母にも重傷を負わせたとして、殺人と殺人未遂の罪に問われた無職野津英滉被告(28)の神戸地裁判決で、松田道別裁判長が無期懲役(求刑死刑)を言い渡したことを受け、野津被告の伯母がコメントを出した。代理人弁護士を通じて公表した全文は次の通り。
まず、この判決に関わられた裁判官、裁判員の方々にお礼を申し上げます。本当に大変なご負担だったと思い、ただただ頭が下がります。
死刑になりたいという、彼の希望は通りませんでした。当たり前ですが、法律や裁判は、彼の道具ではありません。彼は犯した罪に向き合い、後悔し、反省しなければなりません。その機会が与えられた、命ぜられたという事だと思います。
彼が事件まで、強迫障害などで辛い日々を過ごしてきていたことは、側で見ていた私たちも少しはわかっているつもりです。でも、裁判での彼は、自分の考えをしっかり述べることができていました。そして、心の奥底では罪悪感から逃げられないでいることもわかりました。事件当時の精神状態がどれだけ辛かったとしても、事件後に心にふたをしてきたとしても、自分の罪がどんなに許されないことか、目を背けず向き合うことのできる心を取り戻すことができると思います。その命が尽きるまで、真摯に罪と向き合える事を信じて、願っています。



 
          
         
           
       
       
       
       
      














 
          


 
           
         
        



