小型航空機墜落事故の現場となった山中から戻った運輸安全委員会の航空事故調査官ら=20日午後、福岡県八女市
 小型航空機墜落事故の現場となった山中から戻った運輸安全委員会の航空事故調査官ら=20日午後、福岡県八女市

 福岡県八女市で小型航空機が墜落した事故で、運輸安全委員会の航空事故調査官は20日、現場の山中で機体の損傷状況を確認した。日下順詞主管調査官は、機体残骸は50メートル四方の狭い範囲に広がっており、空中での分離ではなく、地面との衝突による散乱とみられると明らかにした。

 機体は単発プロペラ機シーラスSR20で、京都市と神戸市の3人が乗っていたとみられる。18日午前、大阪府の八尾空港に向けて佐賀空港を離陸し、約20分後に救難信号を発信した。国土交通省は墜落したとみて航空事故に認定していた。

 県警は19日に現場から搬出した乗員とみられる3人の遺体の身元確認を進めるとともに、司法解剖して詳しく調べる。