次世代半導体の国産化を目指すラピダスの工場(手前)。左奥は北海道千歳市の市街地
 次世代半導体の国産化を目指すラピダスの工場(手前)。左奥は北海道千歳市の市街地

 赤沢亮正経済産業相は21日の閣議後記者会見で、次世代半導体の量産を目指すラピダス(東京)に対し、政府が1千億円出資することを決めたと発表した。ラピダスが提出していた事業計画を承認した。高性能半導体の国産化に向けて政府による支援を手厚くし、経済安全保障の強化につなげる。

 赤沢氏は「必ず成功させなければならない国家的プロジェクトだ。全力で取り組む」と話した。

 8月に施行した改正情報処理促進法で、先端半導体の量産を目標に掲げる企業に政府が出資できるようになった。経産省は9~10月に支援を望む企業を公募。ラピダス1社のみが応募し、審査を進めていた。