神戸市立博物館(神戸市中央区京町)で開かれている「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」(神戸新聞社など主催)を21日、巡回展の次の会場となる福島県の内堀雅雄知事が視察に訪れた。ゴッホの作品や人生に、ともに震災で傷ついた兵庫と福島の復興の歩みを重ねながら、両県の絆を確かめ合った。
同展は阪神・淡路大震災30年の今年、神戸で始まった。東日本大震災から15年の来年には、2月から福島を会場にスタートする。連携企画として、神戸会場には、福島県の被害や産業の復興状況を紹介するパネルコーナーを設置。福島会場には神戸のパネルコーナーを設ける予定という。
視察では、2013年6月に文化財レスキューの一環として福島県に出向いた神戸市立博物館学芸課長廣田生馬さん(59)が、内堀知事に各作品を解説。「夜のカフェテラス」のほか「自画像」「じゃがいもを食べる人々」などを鑑賞して回った。
内堀知事は「困難や逆境を乗り越えたゴッホの人生に神戸や福島のヒストリーを重ね、それぞれの復興の状況や支え合っていることを感じていただきたい」と期待を込めた。(尾仲由莉)
























