【ロスアラモス、長崎共同】被爆者団体「長崎県被爆者手帳友の会」代表団は2日(日本時間3日)、原爆開発の「マンハッタン計画」で拠点となった米ニューメキシコ州ロスアラモスを訪れ、市民との対話集会を開いた。朝長万左男会長(82)は参加した70人以上を前に「核兵器が利用される政治的要因を、遠い将来であっても克服せねばならない」と訴えた。
被爆した故山口仙二さんのケロイドの写真などを用い、医師として長年研究してきた原爆後障害の実相を説明。次世代への教育が必要だと呼びかけ、同計画で使われたロッジに集まった人々は真剣な表情で耳を傾けた。
本村チヨ子さん(86)は6歳での被爆体験を証言し、核廃絶の願いを伝えた。閉会時にスタンディングオベーションが起き、涙を流す人もいた。
地元に住むチャーリー・ソーンさん(79)は取材に「被爆者が来てくれてうれしい」と話した。父がB29爆撃機の航空士だったといい「原爆があったから(戦争が終わり)私はここにいる」と苦渋もにじませた。

























