文部科学省は19日、世界最高の研究水準を目指す「国際卓越研究大学」の候補に東京科学大が選ばれたと発表。今後、有識者会議の審議結果を基に正式認定し、2026年度から政府の大学ファンド(基金)で支援する。初年度は百数十億円に上る見通し。京都大も候補に選ばれたが、認定は研究体制の強化に向けた計画を最長1年かけて改善した後となる。
今年11月に医学部准教授が収賄容疑で逮捕された東京大は継続審査。有識者会議が「ガバナンスに関わる新たな不祥事が生じた場合、審査を打ち切る」と条件を付けた。他に応募した大阪大、早稲田大、九州大、筑波大、名古屋大は選ばれなかった。
卓越大は海外のトップ大学をモデルに、10兆円規模の基金を使って認定校の研究力や財務・ガバナンス体制強化を最長25年、支援する制度。初回の公募で認定した東北大には今年、約154億円を助成した。今回は2回目の公募で、8校が再挑戦した。3回目の実施は未定。
東京科学大は東京工業大と東京医科歯科大の統合経験を生かし、医工連携研究の論文を25年で7倍以上に増やす目標を掲げた。
























