【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)首脳会議は19日、対ロシア制裁で凍結しているロシア資産を活用し、ウクライナへの無利子融資に充てる案で合意できなかった。EU当局者が明らかにした。資産活用案は今後も検討が続けられるが、来年にも資金不足に陥るウクライナに対し、当面はEUの借入金で支援を行うことになった。
融資返済は、ロシアがウクライナ侵攻で生じた被害を賠償した後に始まる仕組みのため、事実上の資産没収との指摘もあった。凍結資産の大半を保管するベルギーが、資産返還に応じざるを得なくなった場合への懸念から抵抗し、交渉は難航した。
























