東京電力は、福島第1原発1、3号機原子炉建屋内のうち放射線量が高く調査が不十分だったエリアで、小型ドローンによる現場確認を近く実施する。1号機は配管にたまっているとされる水素ガスの抜き取り方法を、3号機は溶融核燃料(デブリ)の本格的な取り出しを見据えた除染方法などを検討する。
ドローンは縦横各約20センチ、高さ約6センチ、重さ243グラム。カメラとライトを搭載し、遠隔操作で内部の様子を撮影する。1号機の後に3号機を調べる予定で、それぞれ1日で終わる見通し。
1号機は2011年3月の事故時に発生した水素ガスが、原子炉圧力容器と非常用の冷却装置をつなぐ配管の一部にたまっていると想定。ガスを抜く手順を確認するため、配管の弁がある建屋1階北西側と2階西側を調べる。いずれも弁は天井付近にあり、ドローンが有効だという。
3号機の調査対象は建屋1~3階。37年度以降に計画されているデブリの本格的取り出しで、1階北西側にある原子炉格納容器の貫通部「X-6」を活用する案が考えられているが周辺の放射線量は高い。
























