2005年12月に山形県の羽越線で局所的な突風により特急列車が脱線し、5人が死亡した事故は25日で20年。突風の予測は難しいが、JR東日本は事故を教訓に羽越線の一部区間で、レーダーや人工知能(AI)も活用した探知システムを導入し、運行規制を行っている。的中率は約8割で、担当者は「事故当時と比べ、予測精度は格段に上がっている」と話す。

 羽越線では気象庁などの情報を使い、急速に発達する積乱雲を監視する方法と、上空の渦を探知・追跡するドップラーレーダーを使う2種類の方法で突風を予測。

 20年にはデータを基に空気の流れを画像化し、AIに大量に読み込ませて渦の特徴を学習させるシステムを導入した。