タイ東部の国境検問所で会談したタイのナタポン国防相(右)とカンボジアのティア・セイハ国防相=27日(カンボジア政府提供・共同)
 タイ東部の国境検問所で会談したタイのナタポン国防相(右)とカンボジアのティア・セイハ国防相=27日(カンボジア政府提供・共同)

 【バンコク、プノンペン共同】タイのナタポン国防相とカンボジアのティア・セイハ国防相は27日、タイ東部チャンタブリ県の国境検問所で会談し、国境地帯での軍事衝突を巡って双方が同日正午(日本時間午後2時)から攻撃を停止することで合意した。カンボジア国防省が発表した。今後、攻撃停止の実効性が焦点になる。

 両国情勢は今年5月から国境を巡って緊迫。7月に衝突し、5日間で兵士ら30人以上が死亡した。一時は停戦で合意したが、12月7日に再燃して衝突が約3週間続き、兵士や民間人40人以上が死亡した。

 両国は22日の東南アジア諸国連合(ASEAN)特別外相会議を受けて、対話することで一致。24日からチャンタブリ県で実務者協議を続けていた。トランプ米大統領や中国も仲介に乗り出し、攻撃停止を求めていた。