TOTOが発売した、便をセンサーで計測できるトイレ
 TOTOが発売した、便をセンサーで計測できるトイレ

 トイレメーカーが手軽に健康状態を把握できる商品開発に力を入れている。便の形や色を自動計測して記録するのが特徴で、生活習慣の見直しを指南する商品も登場した。近年の健康志向の高まりを商機と捉え、顧客拡大を目指している。

 TOTOは8月、便の具合をチェックできる「ネオレスト」シリーズの2機種を発売した。落下する便にLED光を当て、反射光をセンサーで読み取る仕組み。一般住宅向けでは国内初という。

 便の形はコロコロなど7段階、量は少、中、多の3段階、色は黄土系、茶系、焦げ茶系に分類し、スマートフォンの専用アプリに記録する。週、月、年単位で便の変化を確認できる上、「食事に野菜を追加」といったアドバイスも受けられるのが売りだ。担当者は「毎日のトイレを健康の入り口にして」と話す。

 介護施設向けの「トイレポ」を手がけるのはパナソニックだ。センサーなどで入所者の排せつの時間帯や回数、量を記録する。便を目視で確認するのは入所者、職員とも心理的な負担が大きく、反応は上々だ。