「ひふみんアイ」「1分将棋の神様」-。22日に亡くなった将棋棋士の加藤一二三さんは飾らない人柄や天真らんまんで型破りな振る舞いでファンから親しまれた。数々の逸話を持ち、盤外でも幅広い人気を博した。
1979年、初の王将獲得まであと1勝と迫った第28期王将戦第5局。対局相手の中原誠16世名人が席を立った隙に、将棋盤の相手側に回って盤上をのぞき込み妙手を発見、勝利につなげた。この動作は「ひふみんアイ」と呼ばれるようになり、後に同名の曲で歌手デビューもしている。
序盤から一手に時間をかける長考派で、記録係に「あと何分?」と尋ねるのが口癖。1分将棋に追い込まれてから無類の強さを見せた。座ると床につくネクタイ、昼も夜も「うな重」を注文することもある健啖家。とにかく逸話が多かった。
70代後半、14歳だった藤井聡太六冠がプロデビューから29連勝を達成する過程で、解説者としてテレビ出演が急増。ちゃめっ気のある姿やユーモラスな言葉遣いで人気を博し、バラエティー番組にも数多く出演した。






















