南鳥島周辺のEEZ海底下にあるレアアースを含む泥を試掘するため、静岡市の清水港を出港した海洋研究開発機構の探査船「ちきゅう」=1月
 南鳥島周辺のEEZ海底下にあるレアアースを含む泥を試掘するため、静岡市の清水港を出港した海洋研究開発機構の探査船「ちきゅう」=1月

 松本洋平文部科学相は1日、レアアース(希土類)を含んだ泥を採取するための装置を積んで、東京都心から1900キロ以上離れた南鳥島に向かった海洋研究開発機構の地球深部探査船「ちきゅう」が、水深6千メートルから泥を引き揚げることに「成功したと一報がありました」とX(旧ツイッター)に投稿した。

 今回は、採掘装置を付けた管を船から海底へ下ろし、実際に泥を引き揚げてみるという機器の動作試験が目的。本格的な採掘試験は来年2月に実施する。経済性や産業利用の可能性はその後に検討される見通し。

 海洋機構の大和裕幸理事長は今年1月、南鳥島のような遠隔地から泥を輸送し利用する場合「他の国から買うより、どう考えても高くなる」と指摘。「10倍のコストをかけてでも取るかどうか、考えるためのデータを出す」と試験の趣旨を説明した。

 内閣府によると、南鳥島沖の排他的経済水域(EEZ)の底には産業利用可能な規模でレアアースを含む泥が堆積しているという。