スーパーコンピューター「富岳」を使った小林陵侑のジャンプのシミュレーション(神戸大、北翔大、理研提供)
 スーパーコンピューター「富岳」を使った小林陵侑のジャンプのシミュレーション(神戸大、北翔大、理研提供)

 スキージャンプの成否を左右する踏み切り直後の姿勢。ミラノ・コルティナ冬季五輪選手らトップ層の姿勢は4類型に分けられるとの解析結果を、北翔大の山本敬三教授(運動力学)らが6日、発表した。日本人74人、556回のジャンプを撮影し、姿勢を分類。スーパーコンピューター「富岳」で、選手が飛行中に気流から受ける力も明らかにした。

 五輪で活躍が期待される小林陵侑選手は体を伸ばして起こした後、急速に倒して安定飛行の体勢に入る型。初めは大きな空気抵抗を受けて減速しやすいが、すぐに脱して浮き上がる力を持続的に得る「ハイリスク・ハイリターン」の飛び方だ。

 二階堂蓮選手が含まれたのは、前屈を維持する型。空気抵抗が一貫して少ない利点がある。伊藤有希選手の型は、膝を曲げた状態から、やや時間をかけて伸び、飛行姿勢をつくる。高梨沙羅選手の型は膝を深く曲げた状態から体を起こし、徐々に前傾に持っていく。

 選手は自分の体力や体格、関節の強さなど資質に応じて自然に型を習得したらしい。いずれの型も大ジャンプの可能性はあり、優劣はない。