大好きな地元に支えられて挑んだ初めての五輪。スピードスケート女子500mの吉田雪乃(23)は13位となった。岩手県のトップアスリート育成事業出身。大学や実業団からの誘いがあった中、地元企業に所属して五輪を目指す道を選んだ。レース後、涙を流しながら「恩返しがしたかった。申し訳ないという気持ちでいっぱい」とした。
「岩手が明るく希望に満ちあふれ、人々が豊かに暮らせる環境を」。約5年前、高校卒業を控えた吉田の履歴書にはそうつづられ、目標は五輪出場とメダル獲得と記してあった。
盛岡市のビルメンテナンス会社「寿広」の代表取締役太野真一さんは第一印象を「爽やかで好感が持てる」と話す。
同社幹部が吉田と同じ盛岡工業高出身だったことが縁で話が舞い込んだ。競技に専念する社員は初めて。「岩手から五輪へ」の思いを後押しすると決めた。
トレーニングや大会出場で、吉田が会社に顔を出す機会は多くない。出社すれば進んで業務をこなす。
15日のレースを会場で見守った太野さんは「初めての経験でよく滑りきった」と健闘をたたえた。(共同)























