調整するスピードスケート女子の高木美帆。右はヨハン・デビット・コーチ=19日、イタリア・ミラノ(共同)
 調整するスピードスケート女子の高木美帆。右はヨハン・デビット・コーチ=19日、イタリア・ミラノ(共同)

 【ミラノ共同】スピードスケート女子の高木美帆(31)=TOKIOインカラミ=が20日、ミラノ・コルティナ冬季五輪の1500mに臨む。今大会の自身の最終レースは全てを注いできた本命種目。「強い気持ちで勝ちに行く」と、未到の頂点を真っすぐに見つめる。

 前回北京五輪の記憶は鮮明だ。序盤から動きが硬く、本来のしなやかさがない。ヨハン・デビット・コーチ(46)が新型コロナウイルス感染で不在の影響も感じさせた。結果は2大会連続の2位。絶好調で優勝候補筆頭だっただけに、「私も、見ている人も苦しくなるレースだった」と悔やんだ。引退を予想する声も少なくなかった。だが数カ月後、現役続行を表明した。

 翌春には五輪の1500m制覇を目指すと宣言し、チームを結成。自らスポンサー探しに汗をかき、レベルの高い練習を求めて男子中距離の有力海外勢を加える。現役選手の枠を超えた行動に思いの強さがにじんだ。

 今大会三つ目の銅メダルを手にした17日の団体追い抜き後は「どんなにしんどくても、自分の気持ちをつないだのは1500mの存在だった」と大一番へ胸を高鳴らせた。