私立玉川学園の小学部で勤務していた佐藤馨一さん=20日、東京都町田市
 私立玉川学園の小学部で勤務していた佐藤馨一さん=20日、東京都町田市

 私立玉川学園(東京都町田市)の小学部で勤務していた男性教諭が2018年に死亡し、八王子労働基準監督署町田支署が長時間労働などで精神障害を発症し自殺したとして労災認定していたことが21日、遺族らへの取材で分かった。労基署が算定した1カ月の時間外労働(残業)は最長で約98時間に上った。

 遺族の代理人弁護士によると、教諭は佐藤馨一さん=当時(39)=で、認定は25年10月付。佐藤さんは01年に玉川学園幼稚部に教諭として採用され、17年に小学部に異動。18年7月に行方不明となり、翌年4月に自宅近くの山林で死亡しているのが見つかった。

 遺族は「過重な業務や保護者からのクレーム対応などで精神障害となった」として労災申請したが、労基署は当初、1カ月の残業は最大61時間ほどだったとして、21年3月に不支給処分を決定。遺族は決定取り消しを求め東京地裁に提訴した。

 遺族側は児童の見守りで休憩時間が取得できていなかったことや、行方不明前日に保護者らとトラブルになっていたと主張していた。