岩手県大槌町の大規模山林火災は2日、発生11日目でようやく鎮圧状態になった。発生当日、乾燥と強風が重なり、二つの地区で一気に延焼が拡大。消防士は急斜面の山中に入りづらく水資源も限られることから、消火活動は困難を極め、日に日に深刻度が増した。専門家は「地形や乾燥、少雨など複数の条件が重なり大規模化した」と指摘する。
火災は4月22日午後1時50分ごろ小鎚地区で発生。約2時間半後、約10キロ離れた吉里吉里地区周辺でも起きた。当時、町には乾燥注意報と強風注意報が出ており、夜には山が真っ赤に染まった。
現場を視察した千葉大の峠嘉哉准教授(水文学)によると、強風にあおられて樹木の上部を炎が伝う「樹冠火」が発生した可能性がある。上部は風の影響を受けやすく、飛び火のスピードが速かったとみられる。
リアス海岸の急峻な斜面が消火活動も妨げた。ホースが延ばせない所や、人が入れない場所も。消防士や消防団は水の入った重い袋を背負って山林に分け入り、住宅への延焼を食い止めた。






















