国内の電源構成
 国内の電源構成

 政府は家庭や企業への夏の節電要請を見送る方針であることが19日、分かった。電源構成は液化天然ガス(LNG)や石炭などに分散しており、中東情勢の悪化で石油調達が不安定な中でも必要な電力を全国で安定して供給できると判断した。省エネ対策の呼びかけは例年通り続ける。複数の関係者が明らかにした。

 夏の節電要請を見送るのは3年連続。経済産業省が近く開くエネルギー政策に関する有識者会議で示す。

 関係者によると、夏のピーク時の電力需要に対し供給の余力を示す予備率は、10年に1度の猛暑を想定しても全国的に最低限必要な3%を確保できる見通しだ。電力会社が使うLNGと石油の在庫は不足する恐れは当面ないという。

 経産省はLNGなどを節約し石炭火力の稼働を高めるため、4月から1年間限定で効率が低い旧型設備の稼働を増やせるようにした。再生可能エネルギーや原発も含めれば必要な電力は確保できるとみている。

 経産省は3月に夏の電力需給の見通しを公表し、全国10の電力エリアで予備率が最も低い東京電力の管内でも4~5%台になるとしていた。