農林水産省は30日、農業協同組合(JA)などの集荷業者が5月末までに卸売業者に販売した2025年産米は累計で132万トンだったと発表した。前年同時期の24年産米と比べ約17%減り、過去最低となった。割安な備蓄米や輸入米に需要が流れたため。同時に公表した5月末時点の民間在庫量は1年前と比べ約51%増の223万トンと最大を更新。在庫処分の動きが広がれば、米価の下落が進む可能性がある。
集荷業者は5月末までに、24年産米の時と比較して約11%多い267万トンを農家から買い集めたが、価格高騰で消費者の「コメ離れ」が進んだこともあり、販売が伸びなかった。農水省は26年産の主食用米の作付面積が、大幅増産だった25年並みになるとの見通しを示している。26年産の生産が需要を上回れば、さらに在庫が増えそうだ。
農水省は3月、民間在庫量が6月末時点で最大234万トンになるとの見通しを示した。今回発表した5月末時点の数値には小規模なコメ卸売業者や農家が持つコメなどは含まれないが、適正水準を大きく上回る。
























