政府が、アニメやゲーム、音楽などコンテンツ産業を支援する予算を倍増させる検討に入ったことが3日、分かった。現在の年約550億円から1千億円規模に増やす。今後5年で5千億円以上を確保し、海外展開を後押しする。今夏にまとめる2027年度予算の概算要求に盛り込む方針だ。

 従来の支援を担った官民ファンド「クールジャパン機構」は出資先の業績悪化で巨額赤字に陥り、統廃合を議論する。方向性は年内をめどにまとめる考えだが、機構で成果が出ないまま新たに予算を確保しても、実効性を確保できるかどうかは不透明だ。

 コンテンツ産業は半導体などと並んで政府が成長投資を進める戦略17分野の一つ。海外売り上げは年約6兆円で半導体の輸出額を上回り、政府は33年に20兆円まで増やす目標を掲げている。

 予算確保には複数年度の支援が可能な基金の活用を検討し、金額を示さない「事項要求」とする案も候補にする。

 主力のアニメやマンガでは、翻訳する人材の育成やAIを活用した海外向けの制作を支援する。