2025年度の農林水産省予算で、コメから麦や大豆への転作を促す交付金2758億円のうち、約2割に当たる500億円強が使われなかったことが25日分かった。例年はほぼ全額が使われており、余るのは異例。店頭からコメが消えた「令和の米騒動」以降、価格高騰で多くの農家が主食用米の生産を優先した。26年度も転作は進んでおらず、交付金の使い残しや、コメの作りすぎによる価格のさらなる下落につながりそうだ。
全国各地で田んぼが耕作放棄地になるのを避けるために政策誘導したい国と、米作りにこだわりのある農家との意向の溝があらわになった形だ。25年度の交付金の活用状況は、農水省が9月ごろに公表する。
今回、使い残しが判明したのは水田活用交付金。田んぼで麦や大豆、飼料用米を作れば、10アール当たり最大10万5千円が農家に支払われる。交付金の使い残しは21、22両年度はほぼなく、23年度は1・7%、24年度は5・4%それぞれ余った。
これとは別途、25年度は水田を畑地にする際に補助金を出す畑地化促進事業でも200億円程度が使われなかったもようだ。
























