青森県の陸奥湾で養殖ホタテの不漁が続いている。2023年以降、夏に海水温の高さから大量死が相次ぎ、多い年で10万トンを超えた生産量は今年、1万トン程度になる見通しだ。今後安定した水温は期待できず、漁業者はマガキなど他の貝類の試験養殖を始め、新たな収入源を模索する。
「過去にもピンチはあったが数年続くのは初めて。不安だらけだ」。漁師歴約30年の船橋孝行さん(49)が打ち明ける。青森県は1970年代から陸奥湾でホタテ養殖が本格化。2025年時点でも北海道に次ぐ全国2位の生産量を誇るが、最盛期からはほど遠い。
ホタテは水温が23度以上になると弱って成長が止まり、26度を超えると死ぬ危険性が高くなる。船橋さんの平内町漁協では猛暑だった25年、産卵する貝がほぼ全滅。県全体でも前年の10分の1以下になり、その影響で26年は漁場の貝が激減した。
県は今年7月、県外産の稚貝を養殖する方法を検討したり、他の貝類の導入を促したりする方針を表明。青森県内の各漁協が、マガキやアサリ、トリガイの試験養殖に取り組んでいる。
























