重大インシデントを起こした全日空機の同型機
 重大インシデントを起こした全日空機の同型機

 運輸安全委員会は27日、2024年4月に羽田発米子行きの全日空機が米子空港に着陸する際、地面への接近警報が作動して上昇し、着陸のやり直し(ゴーアラウンド)をした重大インシデントの調査報告書を公表した。機長が社内規定にない経路で飛行したほか、夜間で周辺が暗い中、滑走路を視認できないまま降下したことが原因の可能性があるとした。

 同機は全日空グループのANAウイングスが運航し、24年4月7日午後9時半前、高度80メートル付近で警報が作動した。着陸をやり直し、まもなく正常に着陸した。

 報告書によると、着陸前に副操縦士が予定より約130メートル高く飛行したため、機長が操縦を代わった。その後、2人とも滑走路を視認できず、計器に頼った飛行で高度を下げ過ぎたと推定した。

 鼻炎による睡眠不足などが原因の疲労で機長の判断能力が低下していたことや、約1カ月ぶりの飛行だった副操縦士の経験不足が影響した可能性も指摘。手順を守り、体調不良時は直ちに申告する必要があるとしている。