親から受けた虐待、10代での非行、そして薬物依存…過酷な体験をしながら現在は千葉県の一般社団法人「Void」で若者支援に携わる風間暁さん(34)が、半生を赤裸々につづった著書「『回復』という毒」(日本評論社)を出版した。
解離性障害のため欠落が生じている記憶のみに頼らず、施設で暮らしていた2005年以降に受診した精神科の詳細な診療記録を入手。記憶と突き合わせながら、これまでの歩みを再構築した。
冒頭で「これは、痛みによって刻まれた私の、そして、これからの私をさらに鍛え上げていくための、命を賭した闘争の物語である」と宣言。自身の体験を通じ、回復という言葉を医療や福祉の専門家が使う時の「暴力性」を告発する。
風間さんは「『虐待サバイバー』といった借り物の言葉でくくられることに、もやもやした気持ちがあった。この本を書くことで、私は自分の誇りを取り戻すことができた」と話した。
























