トヨタ自動車の次世代技術の実証都市「ウーブン・シティ」(静岡県裾野市)を手がける子会社「ウーブン・バイ・トヨタ」(東京)は3日、静岡県と連携協定を締結した。実証都市の敷地外での実験を円滑に行う狙いがある。県内産業の振興や技術革新を担う人材育成も図る。

 静岡県の鈴木康友知事は、実証都市で開いた締結式で「各市町や関係団体を巻き込んで素晴らしい取り組みを積み重ねていきたい」と述べた。ウーブン社の隈部肇最高経営責任者(CEO)は「既存の枠組みにとらわれず新しい技術や事業に挑戦するのが使命で、行政との連携が欠かせない」と強調した。

 両者は協力して今後、モビリティー(乗り物)サービスや交通インフラのデータなどを掛け合わせて交通事故ゼロを目指す実証を県内各地で行う。県内の高校生を対象に高度な理系人材を育成する事業も計画する。

 ウーブン社は8月には静岡県民を対象として実証都市の住民を公募し、千件を超える応募があった。現在はトヨタや参画企業の関係者計約100人が居住する。