【カトマンズ共同】ネパール中部と中国チベット自治区の国境付近で起きた土石流と洪水で、発生10日目に救助された水力発電所の作業関係者2人に関し、ネパールの議員は4日、トンネル内で働く人は低酸素状態に慣れており、閉じ込められても混乱に陥らないことが救出につながったとの見方を示した。がれきの隙間から滴る水を飲み、酸素も供給されていたことで生存に必要な条件が整っていたとしている。

 地元メディアなどによると、救出されたのは機械部門を管理するカビル・マハルジャンさん(45)とサンジャイ・シャハさん(30)。2人は土石流が起きた8月26日に行方不明となり、今月4日に水力発電所のトンネルの出入り口から約40メートルの地点で見つかった。

 2人の救助活動に立ち会ったネウパネ下院議員によると、救助隊はトンネルに到達するため、約2万立方メートル分のがれきを4~5日かけて撤去。その後、泥状の土砂を取り除き、内部にたどり着いた。作業員らは狭い空間でパニックにならず、低酸素状態に適応した可能性を指摘した。