【ブリュッセル共同】欧州航空機大手エアバスの「A350」が7月、地球の半周超に相当する約2万3000キロの無着陸での試験飛行に成功した。2027年からオーストラリアと英国を結ぶ約22時間の「世界最長」路線に投入される機体で、専門家は「民間航空の限界を押し広げる」と評価する一方、超長距離の潜在的な市場は小さく、路線は限られると予想する。
機体はオーストラリア航空最大手のカンタス航空が発注した「A350-1000ULR」。胴体後部に追加のタンクを搭載し、燃料容量を通常型より約2万リットル増やした。試験では、オーストラリア南東部メルボルンから太平洋や米国を横断してエアバス本社があるフランス南西部トゥールーズまで飛び、飛行時間は24時間24分に及んだ。
商業運航が始まれば乗客はほぼ丸1日を機内で過ごすため、座席の足元スペースを広めに確保、ストレッチなど軽く運動できる場所も設けて配慮した。座席は238席で「世界中のA350で最も密度が低い」(カンタス航空)。ビジネスクラスなど高価格帯を手厚くした。























