共同通信の単独会見に応じるタイのワラウット工業相=9月、バンコク(共同)
 共同通信の単独会見に応じるタイのワラウット工業相=9月、バンコク(共同)

 【バンコク共同】タイのワラウット工業相が6日までに首都バンコクで共同通信の単独会見に応じ、中国の電気自動車(EV)のタイ市場流入に日本メーカーが苦戦している状況を巡り「タイは日本の自動車産業と『結婚』し、成長してきた。関係を失うことはない」と強調した。対中接近を否定し、税制面で日中の競争環境の是正を目指す考えを示した。

 タイ政府は2020年代に入りEV推進を本格化し、関税を引き下げ輸入を拡大。補助金と減税でメーカーに割安で販売させた後、タイでの生産を義務付ける仕組みを導入した。これにより低価格攻勢の中国メーカーが販売を伸ばし、20年に約85%だった日本勢のタイ国内シェアが25年に70%を割り込んだとされる。

 ワラウット氏はEV推進策について「(日中に)競争を促す意図はなかった」と説明。中国メーカーのアフターサービスに不満も出ており「タイ人が(中国EVに)シフトしたと考えるのは時期尚早だ」と指摘した。「車を資産とみなすタイ人は、ただ日本車を買うのではなく『信頼』を買っている」とも語った。