幼い頃のホンドギツネ「はっさく」(右)と「れもん」(盛岡市動物公園ZOOMO提供)
 幼い頃のホンドギツネ「はっさく」(右)と「れもん」(盛岡市動物公園ZOOMO提供)

 盛岡市動物公園ZOOMO(ズーモ)で飼育されていた雄のホンドギツネ「はっさく」が9月下旬、11歳で息を引き取った。約10年前に保護され、冬はもふもふした姿に“変身”して展示場を駆け回る姿が来場者の心をつかみ、交流サイト(SNS)でも人気者だった。「今までありがとう!」。訃報を受けて、園には惜別の声が数多く寄せられている。

 はっさくは2015年5月、動物公園の近くで兄弟とみられる雄の「れもん」と一緒に保護された。まだ子ギツネだった2頭は、人工哺乳でスタッフに育てられて、園に仲間入りした。

 「柴犬のような鼻筋に優しい目つき。見分けやすい顔が魅力の一つだった」。広報の森敦子さん(47)は振り返る。展示場では、丸まってじっとする他のキツネを尻目に、はっさくは台の上に乗るなどサービス精神旺盛だった。

 園によると、野生のホンドギツネの寿命は3~5歳、飼育下でも10年程度で、はっさくは高齢だった。9月に入って体調を崩し、治療を受けたものの食欲は戻らず、同23日朝に死んでいるのが確認された。死因は肝不全だった。