「てんぼうパーク さくらまつり」で観賞できるソメイヨシノや春の花々=東京・池袋(提供写真)
 「てんぼうパーク さくらまつり」で観賞できるソメイヨシノや春の花々=東京・池袋(提供写真)

 ◎今週の一推しイベント

 【21日(土)】

 ▽「没入型ダイニング『ル・プチシェフ』がスタート」(~27年1月31日、港区、事前予約制)

 3Dアニメーションとリアルな美食を融合させた没入型のシネマ・ダイニング・シリーズ「ル・プチシェフ&フレンズ」が、赤坂のANAインターコンチネンタルホテル東京で始まった。

 食事をしながら、プロジェクションマッピングでテーブル上に投影されたキャラクターの縦横無尽な動きを楽しめる。このアトラクションは、2015年にベルギーで誕生。食と映像の鮮やかな連動が話題を呼び、欧米のホテルを中心に世界30カ国以上で人気を博しているという。

 同ホテルの店舗マネジャー野田由美子さんが「これまでにない食体験を東京でも届けたい」と、25年の第1弾に続いて企画した。

 卓上に展開する3Dアニメは、4人の小さなシェフたちが調理に奮闘するコミカルな姿を順々に映し出す。アニメの中で一皿が完成するたびに、それとそっくりの料理が運ばれ、実際の食事となる。

 主人公「ル・プチシェフ」は身長58ミリ、“世界最小”のフランス人シェフで、メインディッシュのステーキフリットを担当。鮮やかなトマトサラダや生ハム、チーズはスペイン人シェフが作る。イタリア人シェフが手がける香り高いトリュフのラビオリ、そして日本人料理人による抹茶ベースの和風モンブランがデザートに。闘牛場やハスの池など、各国を象徴するシーンも目を楽しませる。

 「一生懸命なアニメのシェフと、厨房で腕を振るう“リアルシェフ”たちの見事な連携を感じてほしい」と野田さん。「誰もが笑顔で食事をしてくれる。ホテルの伝統を守りながら、革新的なエンタメと質の高い料理を提供し続けたい」

 ○そのほかのお薦めイベント

 【21日(土)】

 ▽「銀座でつなぐ 日本の伝統文化」(~3月16日、中央区、入場無料)

 和歌山県の伝統工芸品「紀州てまり」を主役にしたディスプレーが、化粧品事業などを手がけるファンケルの旗艦店「銀座スクエア」で行われている。

 館内が色鮮やかなてまりで彩られ、訪れる人々に和の情緒と精神を伝える。百貨店の松屋銀座が進める「地域共創の取り組み」とのコラボレーション企画。

 松屋のショーウインドーを飾った装飾物を再利用し、配置や照明に工夫を凝らして空間全体のアート作品に昇華させた。資源を有効活用する“循環型社会”への貢献を目指している。

 銀座スクエア1階のエントランスホールでは、天井からつり下げられた88個の紀州てまりが来場者を迎える。真下から見上げると、精緻に織りなす色とりどりの亀甲模様を堪能できる。

 これらのてまりは、紀州藩の姫君たち愛用の「御殿まり」がルーツで、丁寧な刺しゅうを施した縁起物。“物事が丸く収まるように”との願いが込められている。3階のショップには、紀州漆器の技術を生かした丸くて愛らしい「紀州雛(びな)」の展示も。

 ファンケルの企画担当、須田智美さんは「老舗から新興店舗まで立ち並ぶ銀座から、企業が伝統工芸の魅力を国内外に発信することは大切だ。ふだん触れることの少ない各地の優れた文化の継承を、これからも支えていきたい」と話す。

 飲食フロアでは紀州南高梅や郷土料理を織り交ぜた特選弁当も用意。

 ▽「プラネタリウム作品『夜はやさしい』上映」(~4月6日、江東区、事前予約制)

 2024年に死去した日本を代表する詩人、谷川俊太郎さんが手がけた唯一のプラネタリウム作品「夜はやさしい」を、日本科学未来館(青海)のドームシアターで上映している。

 谷川さんの詩を俳優の麻生久美子さんが朗読、世界各地の夜を旅するように巡る内容だ。大自然の息吹や生き物たちの鳴き声、街のにぎわいが音楽と共に流れ、各地の星空を臨場感たっぷりに鑑賞できる。

 天文学的な解説は一切ない。万物を優しく包み込む存在として“暗闇”を描く独自の視点に、言葉の力で世界を見つめ続けた詩人の感性が息づいている。

 美しい星空の映像、音、そして詩の朗読が一体となり、見る者を深い安らぎに誘う。詩人が宇宙に託したメッセージを体感できるだろう。

 【26日(木)】

 ▽「てんぼうパーク さくらまつり」(~5月10日、豊島区)

 日本の春を象徴する桜を多角的に体感できる催しが、池袋のサンシャイン60展望台「てんぼうパーク」で行われる。

 展望台がある豊島区は、日本の花見文化を支えるソメイヨシノ発祥の地とされる。その枝を用いた装飾や、チューリップなど色鮮やかな春の花々が咲き誇るフォトスポットが登場。天候や花粉の影響を受けない快適な屋内で、日本人が親しんできた「観桜」の風習を再現する。

 夜間はライトアップが施され、窓外に広がる都心の夜景と、幻想的に照らし出された桜の共演を楽しめる。館内カフェでは桜をテーマにしたオリジナル飲料や、期間限定のお花見メニューも。“新しい春のかたち”を感じてみたい。