関西大特別任命教授の河田恵昭さん
 関西大特別任命教授の河田恵昭さん

 1995年の阪神大震災は、活断層による直下型地震だった。巨大地震を引き起こす恐れのある活断層は各地にあり、建物倒壊により人命が失われるリスクが30年たった今も残る。石破茂首相は防災庁の創設を看板政策に掲げ、国民を守るためには万全の備えが不可欠だと訴えるが、住宅の耐震改修は道半ば。専門家は、減災に向けて行政による対策だけでなく、一人一人の防災意識が問われていると指摘する。