シリアを巡る構図(写真はロイター、ゲッティ) 
 シリアを巡る構図(写真はロイター、ゲッティ) 

 トランプ米大統領が5月中旬のサウジアラビア訪問で対シリア制裁の解除方針を示した。昨年12月に旧政権が倒れたシリアからイランの影響力を完全排除したい米サウジの思惑がうかがえる。内戦で疲弊した経済再建へ住民の期待が高まるが、隣国イスラエルは領内に侵入し駐留、宗派対立も残ったままで安定は遠い。欧米は混乱阻止が重要として暫定政府を下支えする構えだ。