チベット亡命政府と中国政府の立場
 チベット亡命政府と中国政府の立場

 チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世(89)が、自身の死去後に生まれ変わりを探す「輪廻転生」制度の存続を決めた。後継選定方法を明確に示した形だが、14世を敵視する中国が独自の後継者を擁立すれば、将来的に15世が2人併存する事態となる。14世が樹立したチベット亡命政府側が選ぶ人物の身に危険が及ぶ恐れもあり、後継問題はなお混乱含みだ。