深海にある洞窟で、シーラカンスのような「生きた化石」を探す-。そんなプロジェクトに、海洋研究開発機構(神奈川県横須賀市)などでつくる研究チームが取り組んでいる。舞台は沖縄・北大東島と南大東島周辺の海。ターゲットが深海でそもそも調査が難しいことに加え、二つの大東島は沖縄本島からでも300キロ以上離れている。こうした事情から、これまでほとんど調査がされてこなかったという。果たして未知の生き物は見つかるのか。研究の中心となっている海洋研究開発機構の藤原義弘上席研究員(56)に話を聞いた。(共同通信=川村敦)