ヒグマと適切な距離を保つことを呼びかける看板。羅臼岳登山口に向かう道に設置されている=20日午前、北海道斜里町
 ヒグマと適切な距離を保つことを呼びかける看板。羅臼岳登山口に向かう道に設置されている=20日午前、北海道斜里町

 北海道・知床の羅臼岳で登山客がヒグマに襲われて死亡した事故から21日で1週間。ヒグマとの共存を掲げて観光に依存する世界自然遺産の地は、2022年の観光船沈没事故からの回復を目指してきたが、襲撃事故後は入山規制が遅れたとの批判も出て、観光客の予約取り消しが相次ぐなど困難に見舞われている。手つかずの大自然に潜むリスクが再びあらわになった。