「花の降る午後」のロケが行われた旧神戸海洋気象台(1995年撮影)
「花の降る午後」のロケが行われた旧神戸海洋気象台(1995年撮影)

 神戸市灘区出身の芥川賞作家、宮本輝は、神戸を主題にした作品が多く、阪神間モダニズムをきめ細やかに表現する作家であった。「花の降る午後」もその一つで、神戸市政100周年記念として映画化された。監督は、幼少期から芦屋に住み、怪獣映画から文芸作品まで幅広いジャンルを手がけ、これまた阪神間モダニズムに精通している大森一樹である。