ⓒ川崎悟司
ⓒ川崎悟司

 オルドビス紀(き)は、10メートルもの大きさの殻(から)を持つカメロケラスが海の王者となり、コケ植物が陸に進出し始めるなど、生き物の種類がぐんと増(ふ)えた時代でした。そんなにぎやかな時代が、約4億4300万年前に終わりをむかえます。

 なんと、海の生き物のうち、70~85%の種が絶滅(ぜつめつ)してしまったのです。オルドビス紀末に起きたこの悲劇(ひげき)は、地球で5回あった「ビッグファイブ」と呼(よ)ばれる大量絶滅事件(じけん)の1回目でした。では、なぜ大量絶滅が起きたのでしょうか。