日本海でカニ漁が解禁された。資源回復で漁獲は順調(11月、金沢港)

日本海でカニ漁が解禁された。資源回復で漁獲は順調(11月、金沢港)

 日本海の冬の味覚、ズワイガニ漁が11月上旬に解禁された。2024年は消費者からみれば当たり年といえそうだ。資源回復を受け、北陸から山陰にかけての漁獲枠は8年ぶりの高水準となった。北陸新幹線の延伸や円安による国内旅行の人気もあり、大手旅行会社ではカニと温泉を楽しむカニツーリズムの売れ行きも前年同期に比べ5割増えている。

 11月中旬、北陸有数の水揚げ地、金沢港に漁船が続々と帰港し、あたり一面はカニで真っ赤なじゅうたんのようになった。「今冬は資源状況が非常によい」と石川県底曳網漁業連合会の橋本勝寿会長は実感している。能登半島地震で被災した輪島の漁師たちも、フル操業がままならない中、資源増により1度の出漁で多くのカニを漁獲できている。

真っ赤なカニでじゅうたんのよう