岡崎慎司×兵庫 サッカーでまちおこし
サッカーのFW岡崎慎司(スペイン・ウエスカ)の2度目のワールドカップ(W杯)は、2014年のブラジル大会。エース格として2大会連続の日本代表入りを決めた。
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日本サッカー協会は5月12日、東京都内で開いた記者会見で日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督が6月12日(日本時間133日)に開幕するワールドカップ(W杯)ブラジル大会の登録メンバー23人を発表し、本田圭佑(ACミラン)長友佑都(インテル・ミラノ)岡崎慎司(マインツ、滝川第二高出)がいずれも2大会連続で選ばれたほか、香川真司(マンチェスター・ユナイテッド、神戸市垂水区出身)が初選出された。欧州クラブ所属の選手は12人で前回大会より8人増え、過去最多となった。
5月10日のドイツ1部リーグ最終節で欧州主要リーグでの日本選手シーズン最多得点記録を塗り替える15点目を挙げ、代表発表直前に帰国した岡崎慎司選手(マインツ、滝川第二高出)はブログで「メンバーに選ばれて、素直にうれしく思います。僕自身が持っている全てをブラジルで出したい」と意気込みを示した。
岡崎選手は到着を待ち構えた大勢の報道陣を尻目に成田空港を足早に後にし、東京都内に向かう車の中で吉報を聞いた。迎えに来た関係者とは「届くと思わなかった、15点」などと談笑し、充実した表情には大舞台への自信がうかがえた。
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岡崎選手の滝川第二高時代の1年先輩で、今も家族ぐるみの交流がある元Jリーガー上杉哲平さん(28)=神戸市北区、INAC神戸アカデミーGKコーチ=は「ストライカーでありながら、守備でもチームに尽くす姿勢は高校時代と変わらない。常にぶれないところが今につながっている」と日本代表選出を喜んだ。
高校時代の岡崎選手は、練習で代名詞のダイビングヘッドなどを繰り返し「一番に服が汚れていた」。自らに課したシュート練習や筋トレは必ず最後までやり遂げ「監督へのアピールではなく、自分の(成長の)ためにプレーしていた」と振り返る。
試合で前泊する際は、数十分かけて一緒にスパイクを磨きながら、日本代表への憧れを口にすることもあった。試合会場に向かうバスでは、先輩らの掛け声に乗って踊るなど、盛り上げ役を引き受ける一面も。「皆にかわいがられ、いじられていた」と話す。
迎える2度目のW杯。「プレッシャーはあると思うが、(期待は)ゴールしかない。彼もそれを求めているはず」とエールを送った。(井川朋宏)
=年齢、肩書、所属は当時=
2014/5/22-
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