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岡崎慎司×兵庫 サッカーでまちおこし

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1次リーグ・ポーランド戦の前半、ヘディングシュートを放つ岡崎慎司=2018年6月28日、ロシア・ボルゴグラード
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1次リーグ・ポーランド戦の前半、ヘディングシュートを放つ岡崎慎司=2018年6月28日、ロシア・ボルゴグラード

 サッカーのFW岡崎慎司(スペイン・ウエスカ)は2018年5月、ワールドカップ(W杯)日本代表に3大会連続で選ばれた。経験豊富なストライカーとして開催地ロシアに渡った。

    ◇

 サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会の日本代表に、兵庫から3選手が名を連ねた。3大会連続で出場するFW岡崎慎司選手(32)=宝塚市出身=と、2大会連続となるMF香川真司選手(29)=神戸市垂水区出身=の「2人のシンジ」に加え、DF昌子源(しょうじ・げん)選手(25)=神戸市北区出身=が初選出。晴れ舞台を前に、気持ちを高めた。

 激しい守備で知られるイングランドのプレミアリーグで、唯一の日本人FWとして奮闘する岡崎選手は左足首を負傷し、代表入りを危ぶむ声もあった。5月30日のガーナ戦後には「もっと(状態が)上がっていきそうな感覚もある。やれる自信はある」と自らを奮い立たせるように話した。

 成功を手にしたドイツを2015年限りで離れ、渡英した。全ては「W杯で勝つため」。屈強なDF相手に得点を奪い切る方法を見つけようともがいた。

 滝川第二高の同級生らはその苦悩に触れてきた。

 レスター移籍1年目は持ち味の献身的な守備で初優勝に大きく貢献。得点増を期した翌シーズンは一転、新たな課題に直面した。

 「ストライカーとして、もっとエゴを出したい。でも、チームが求めるプレーじゃないから試合に出られない…」。今は個人マネジャーとして支える岡良一さん(31)は何度も、岡崎選手が自問自答するのを聞いた。在籍3年目の今季はシーズンの折り返し前に自己最多の6得点を奪った後、負傷で失速。それでも「日本の力になりたい」という一念で折れなかった。

 4月、高校の寮で同室だった藤森大介さん(31)は無料通信アプリ「LINE(ライン)」で岡崎選手の32歳の誕生日を祝った。返信には「けがをしているけど、無理してでも頑張らなあかん年や」。迷いを断ち、3度目の大舞台に立つ。(有島弘記)

=年齢、所属は当時=

2020/9/22
 

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