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岡崎慎司×兵庫 サッカーでまちおこし

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グラウンドの下に並べるパレット。内部に雨水がたまり、水蒸気が熱された人工芝を冷やす=神戸市西区平野町印路(撮影・小林良多)
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グラウンドの下に並べるパレット。内部に雨水がたまり、水蒸気が熱された人工芝を冷やす=神戸市西区平野町印路(撮影・小林良多)
グラウンドの下に並べるパレット。内部に雨水がたまり、水蒸気が熱された人工芝を冷やす=神戸市西区平野町印路(撮影・小林良多)
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グラウンドの下に並べるパレット。内部に雨水がたまり、水蒸気が熱された人工芝を冷やす=神戸市西区平野町印路(撮影・小林良多)

 滝川第二高校サッカー部の卒業生らでつくる一般社団法人「マイスター」が、神戸市西区で整備を進める環境配慮型グラウンドで、要となる人工芝の造設が大詰めを迎えている。芝の下に雨水をため、水蒸気で表面の高温化を防ぐ仕組み。オランダ製で国内初の導入となり、部材はリサイクル品などを使っている。(有島弘記)

 同法人には同校OBで宝塚市出身の元日本代表FW岡崎慎司選手(35)=カルタヘナ=も名を連ねる。神戸市西区平野町に用地を確保し、約4千平方メートルのグラウンドを造っている。

 昨年12月に着工後、地面に3種類のシートを敷き、自動車のダッシュボードなど硬質プラスチックを再利用したパレット(縦横各71センチ、厚さ8・5センチ)を配列。さらに、一回り大きい天然鉱物由来のパット(厚さ3センチ)でふたをし、人工芝を張っている。

 芝自体は国際サッカー連盟(FIFA)の認証を受けたオリジナルで、透水性が高い。パットも雨水をろ過する地層の役割を備え、パレットに水がたまり、蒸発した気体も地表に出やすい。この循環を、特殊加工されたシートが促進し、夏場は最高で60度にもなる表面温度を40%ほど下げる。

 グラウンドの稼働に電力は使わず、二酸化炭素も排出しない。環境に優しい施設は11日の完成を予定している。

2022/4/8
 

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